歯を磨かない
歯磨きは、自分で歯の状態をメンテナンスできる最大の手法です。歯ブラシを当てることで、歯や歯肉の間に挟まっていたり、付着したりしているプラークを取り除きます。
歯を磨かなければ、当然このプラークを取り除くことはできません。放置され続けたプラークは、やがて虫歯や歯周病の原因となるでしょう。
虫歯を放置する
痛みや腫れがあるのにもかかわらず、我慢して放置してしまえば、歯はもちろんボロボロになってしまいます。虫歯は、放置していても自然に治ることはありません。
虫歯を放っておくと、最初は小さな穴でもどんどん広がっていきます。最初はしみる程度の痛みであっても、神経の近くまで進行してしまえばズキズキと痛みが出てしまいます。
そうして放置しているとある時を境に痛みがなくなることがありますが、これは治ったのではなく、神経が死んでしまっている状態です。
痛みがなくなるとより歯科医院への足が遠のいてしまいますが、それで虫歯が治ることは治りません。
やがて口腔内で虫歯菌が常駐するような状態になり、今度は他の歯へと乗り移っていきます。
こうして次の歯、また次の歯と歯の欠け・黒ずみ・抜けといった歯が重度にボロボロになってしまいます。
歯周病を放置する
歯周病は、歯と歯肉の間にたまったプラークに潜む億単位の細菌が毒素を出すことで炎症が起きる症状です。
適切な治療をせずに放置していると、歯肉に炎症が起こり、さらには歯を支えている歯槽骨までも溶かしてしまいます。
すると、歯肉の出血・腫れ・歯のぐらつきなどが現れ、重症化が進むと歯が抜けてしまうことも少なくありません。
歯周病が進行すると、歯がボロボロになるだけ出なく、特に口臭が強くなることもあります。
セラミック
セラミック治療では、自然の歯と変わらない綺麗な見た目が魅力の「セラミック」を詰めたり、被せたりします。虫歯で欠けている歯の治療として行うことが一般的です。
セラミックの最大の特徴は、美しさ・丈夫さ・維持性の高さの3つです。
セラミックの被せ物や詰め物は患者さんの肌の色や唇の色に合わせた歯を作ることができます。
また、セラミックの歯は色はお茶碗の色合いが何年経っても変わらないように、経年劣化することがありません。歯のメンテナンスを怠らなければ永続的に美しい歯を維持することができます。
ただ、歯を削る量が多くなったり、反対側の噛み合わせの歯に負担がかかったりすることがあるので医師と相談して慎重に検討しましょう。
ジルコニア
ジルコニアは、セラミック治療で使われる素材のことです。ジルコニアは、陶器に似た素材であり、優秀な歯科素材として人気が高まってきています。
強度が非常に高いながらも軽量であるため、歯にかかる負担を軽減できることが魅力です。金属で補強する必要もないため、審美面も優秀であるといえます。
オールオン4
オールオン4は、通常のインプラントのように1本の歯ずつインプラントを入れていくのではなく、最低4本のインプラントで片顎全体の人工歯を支えます。
歯の抜けが多かったり、他の歯も虫歯に感染している可能性が高かったりする場合に、オールオン4が選択されることが多いです。
オールオン4は、少ないインプラントで歯が固定されるため、負担軽減や通常食事への早期復帰が叶うことで注目が高まっています。
ただ20年以上になると寿命により植え替えが必要になる点がデメリットです。
インプラント
インプラントは人工的な歯根(インプラント)を顎に埋め込み、そこへ歯のかぶせ物を行う治療法です。
ブリッジ・義歯のように歯を削る必要がなく、1つの歯だけで治療が完結することが魅力です。
根っこから固定されている分、入れ歯よりもよく噛めるため、気にせず食事を楽しめます。
ただ骨の状態によってはインプラント治療ができないことがあるため、医師と相談するようにしましょう。
入れ歯
入れ歯は、着脱可能な義歯のことです。インプラントよりも費用がかからずに治療ができますが、不快感を覚えやすいというデメリットがあります。
入れ歯にも種類があるため、費用やリスクなど様々な観点から判断して決めましょう。