2023年09月04日
イベント&研修情報
顕微鏡歯科勉強会に参加してまいりました
9月1日横浜にて、理事長の顕微鏡スタディーグループ5医院による勉強会に参加してまいりました。
今回の勉強会では、各医院のドクターやスタッフから、顕微鏡を使用したメインテナンスについてや、歯周病やホワイトニング、ドライマウスなどの症例発表が行われました。
当院からは、今年に入って2回、顕微鏡セミナーに参加させていただいたことについて、それから院内で情報共有するためのTIPSについてを発表しました。
法人内には顕微鏡(マイクロスコープ)が4台設置されています。
顕微鏡は、歯周治療を含め歯科治療処置の確実性を高めるツールです。
拡大視野によって処置の確実性が高まるだけではなく、その拡大視野での処置は録画機能によって、治療を受けた患者さんにも確認してもらうことができます。
治療だけではなく、メインテナンス時に使用することで、鏡越しでは分かりにくいセルフケアの説明も、ドクターや歯科衛生士が行ったブラッシング指導等を録画再生することで、苦手な箇所は何度でも繰り返し確認してもらうことができます。
補綴物処置やインプラント治療を行う際に、歯肉の炎症がコントロールされていることが必要になりますので、処置を行う前に、患者さん自身が、自分の口腔内の状態を理解し、セルフケアに取組んでもらうためにも録画機能は有効と考えます。
肉眼では確認できない歯肉のわずかな変化も、顕微鏡の拡大視野では見逃さずにチェックできます。
通常歯肉縁下(歯ぐきの中)の歯石除去は目に見えない部位として、手指の感覚で歯石や根面の形態をつかむ練習を行ってきていましたが、顕微鏡で拡大することで縁下歯石を確認しながら除去することができます。
情報共有のためのTIPSでは、個々のスタッフが学んできた情報や、新しい導入器材等、スタッフ全員が同じ知識・情報を共有するための仕組みづくりについて発表しました。
勉強会後の懇親会では、食事をしながら他院の先生、スタッフから、今後の顕微鏡への取組み方などについてアドバイスをいただくことができ、とても有意義な時間を過ごしました。
これからメインテナンスに顕微鏡下のチェックを取り入れていけるように、まずは顕微鏡にたくさん触れる機会を持つことを目標に精進してまいります。
歯科衛生士 櫻井