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2019年08月15日

イベント&研修情報

エナメル質初期う蝕管理加算とICDASの臨床導入の意義

8月1日、埼玉県保険医協会主催の「エナメル質初期う蝕管理加算とICDASの臨床導入の意義」講演会に参加してきました。
花田教授は、大学院時代に学位論文の指導をお願いしていただいた先生で、2016年の医療法人高歯会の学術講演会でもご講演をお願いした恩師です。

みなさんは予防医療に保険医療が適応になってきているのをご存知でしょうか?
私が学生だった25年前は、予防は保険適応ではない、というのが厚生労働省の方針でした。
しかし2005年の医療制度改革大綱で、治療重点の医療から疾病の予防を重視した保険医療体系への転換を図っていく、という指針が政府から打ち出されました。
これに伴い、2015年にようやく歯科でエナメル質の再石灰化治療が保険適応となりました。
エナメル質初期う蝕管理とは、再石灰化治療が期待できるかどうかをICDASという分類を用いて評価し、フッ化ナトリウムなどを塗布していきながらむし歯初期のステージで進行を抑制していくことです。
詳しくは虫歯の自然治癒~再石灰化を上手に使って虫歯を予防する方法」

今回の花田教授の講演会は、厚生労働省の現在の見解から、実際のICDASの分類や実際の管理法の解説まで網羅されていて、大変勉強になりました。
ICDASはバイオフィルム(プラーク)下にある乾燥しないと白濁が目視できないCode1の早期発見と、歯が湿った状態で目視できる白濁があるCode2のみきわめが重要だ、と解説されていました。
そしてCode2ではむし歯の進行を抑制することはできるが白濁を治すことはできないこと、Code3はう窩があるためにむし歯治療しないと治せないことが理解できました。

 

コラム~「歯科医療におけるライフコースヘルスケアへの取り組み」~

政府は、高齢者が住み慣れた地域で自分らしい人生を全うできる社会を目指して、団塊の世代が75歳以上になる2025年を目途に「地域の包括的な支援・サービス提供体制(地域包括ケアシステム)」整備を進めています。
地域(日常生活圏域、おおむね30分以内に駆けつけられる場所)における「住まい」「医療」「介護」「予防」「生活支援」の5つのサービスを各自治体ごとに一体的に提供できるケア体制を構築しようというのが、地域包括ケアシステムです。
埼玉県でも、少子化に加えて高齢化が急速に進んで大きな課題になってきています。
地域包括ケアシステムでの歯科医療の役割は常在細菌の管理としての口腔ケアと咀嚼機能の管理としての欠損補綴治療で、これにより高齢者のフレイルを予防していくことが期待されています。
詳しくは「フレイル」って何?~将来要介護にならないために今日からできるフレイル予防教えます~

厚生労働省は医院、歯科医院に歯科外来環境施設基準などの施設基準を設け、かかりつけ医、かかりつけ歯科医に包括ケアシステムに参画することを期待しています。
当院ではかかりつけ歯科医院の施設基準をすべてクリアしています。
詳しくは 「あなたを守る、器材使い回しをしていない歯科医院の見分け方」
かかりつけ歯科医とは、安全・安心な歯科医療の提供のみならず医療・介護に係る幅広い知識と見識を備え、地域住民の生涯に亘る口腔機能の維持・向上をめざし、地域医療の一翼を担う者としてその責任を果たすことができる歯科医師です。
かかりつけ歯科医院には、患者の乳幼児期から高齢期までのライフステージに応じた継続管理や重症化予防のための適切な歯科医療の提供および保健指導を行い、口腔や全身の健康の維持増進に寄与すること。そして地域の中で、住民のために行政や関係する各団体と共に歯科健診などの保健活動等を通じ口腔保健向上の役割を担い、地域の関係機関や他職種と連携し、通院が困難な患者にさまざまな療養の場で切れ目のない在宅歯科医療や介護サービスを提供するとともに、地域包括ケアに参画する役割が求められています。
(コラム終わり)

花田教授は「患者の乳幼児期から高齢期までのライフステージに応じたライフコースヘルスケアを歯科医院で提供していくこと今後ますます必要である」、と力説されていました。
今後、小児の初期う蝕管理から高齢者のフレイル予防までライフコースヘルスケアへの取り組みを加速していきます。
講演後に花田教授から「ACFF学会(すべての世代・子どもたちの未来にむし歯をつくらない)への参加と、特定保健指導を歯科医院ではじめること」をすすめていただきました。

歯科医師 東

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